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学会について

会長挨拶

犬伏会長

会長就任にあたって

犬伏 和之

 このたび日本土壌肥料学会会長を拝命しました。歴史ある学会の会長に選出頂き大変光栄に存じます。就任にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

 本年は昭和2(1927)年に創立された日本土壌肥料学会がちょうど90年を迎える節目に当たります。この間の土壌学・肥料学・植物栄養学の進展には目覚ましいものがあり、土壌の健全性と持続的安定生産を両立させることが、人々の暮らしを支え、地球生態系の保全に寄与することを明らかにしてきました。ちょうど2年前に間藤先生が会長に就任された2015年は国際土壌年であり、会長を中心に学会として、さらに国内外の活動と連携して、社会に広く土壌の重要性を訴えることができたと考えています。

 そこで、私はこれまでの活動を継承し、本学会に課せられた使命を果たすために、今後、3つのことに注力したいと考えています。まず学会創設から88巻を数える日本土壌肥料学雑誌と、還暦を超え63巻に達したSoil Science and Plant Nutrition誌の更なる活性化です。広範囲な情報を発信できる国内の母体として土壌、植物栄養、肥料、環境から地域研究まで幅広い領域の研究を進める当学会の価値は一層、拡大する可能性を秘めています。各研究領域での深化だけでなく、それぞれの成果の統合と情報発信が求められます。その研究成果の発表の場として、先輩方から引き継いだ私たちの学会誌を育てていくことは重要な責務です。

 二つ目は学術研究の国際化への貢献です。日本土壌肥料学会は日本学術会議の国際土壌科学会議IUSS分科会を通じ、関連学会と共にIUSSに加盟し、世界を舞台に活躍する研究者を輩出しています。特に昨年9月、IUSSの次期会長選挙において、本学会元会長の小﨑 隆氏がIUSS次期会長に選出されました。本学会では、今後、国際的な活動をさらに強化するとともに、国内においても、様々な啓発活動を実施、計画しております。IUSSでも創立100周年を目指して国際土壌10年の活動が進んでおり、その連携を進めて行きます。また、本学会がその創設から深く関わってきた、アジア地域の計15か国地域で構成される、東・東南アジア土壌科学連合(East and Southeast Asia Federation of Soil Science Societies, ESAFS)でも、シンポジウムの共催や若手研究者の派遣などを通して貢献を続けて行く所存です。

 三つ目は、学会として社会への貢献、啓蒙活動をさらに推進することです。一般の人々に、食料問題、環境問題への理解を一層深めてもらうために研究や技術開発の成果を広く社会に向けて発信することが益々求められています。土壌について、肥料について、植物栄養について、環境について、もっと知りたい、もっと学びたいというニーズに応えねばなりません。これまで土壌教育委員会を中心に小中高生を対象として30年以上にわたって啓蒙活動を展開し、高校生の学会発表も定着してきましたが、この活動を基に、さらに広く社会に対して働きかけを強めて参ります。

 これからの2年間,本学会のますますの発展に尽力してまいりたいと思います。どうぞよろしく御願い致します。


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